凍みこんにゃくって何⁉こんにゃく保存食の作り方

凍み(しみ)こんにゃくって知ってますか?

こんにゃくを凍らせ水を抜き、乾燥させて作った昔からの「保存食」です。

昔こんにゃくは収穫時期の秋にしか食べられないうえに、保存が難しく腐りやすい食べ物でした。


生のこんにゃく芋がない時期はこんにゃくを凍みこんにゃくにして食べられていたそうです。

今回は「凍みこんにゃく」について詳しく見ていきましょう。


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今ではすっかり見かけなくなった凍みこんにゃく。

一部の地域では冠婚葬祭お正月に食べる風習があるようです。


凍みこんにゃくは寒い時期に乾燥した風が吹く茨城県で作られています。


薄くスライスしたこんにゃくを1枚づつ並べ、水で濡らしておけば夜には凍ります。

凍らせたこんにゃくを朝水をかけ、凍ったこんにゃくを溶かします。

この作業を何回も繰り返すと凍みこんにゃくの出来上がりです。


この凍みこんにゃくは湿気に気をつけて保管すれば、50年後も食べることが出来るそうです。



冷凍庫で作る凍みこんにゃく



上の記事のように自然の力で作るのが難しい場合は、家庭の冷凍庫で簡単に作ることが出来ます。

①こんにゃくを5~7mmくらいの暑さにスライスする。

②冷凍可能な保存容器に入れ冷凍庫で凍らせる。

③凍ったこんにゃくをざるなど水切り可能なものに入れ、自然解凍する。

④解凍出来たら水洗いし、再び凍らせる。

⑤①~④の作業を繰り返す。

⑥手で持ってぶよぶよ感が無くなり、スポンジみたいに水気がなくなったなったら陰干しにして完全に乾燥させる。


「万能保存食」の完成!!


あとは使うときにワカメのように水につければOK!

すぐに使うときは1度凍らせ、解凍するだけでも食感が変化し味がしみ込みやすく使い勝手が良いと思います。

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凍みこんにゃくスポンジは産湯に使われていた!



昔より、普通よりかために作った凍みこんにゃくはスポンジとして使われていました。

肌に優しいので、肌の弱い赤ん坊に使われていたそうです。

江戸時代の後半ごろ長野県の諏訪湖の周辺の農民が作っていたとされています。

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流行中!こんにゃくスポンジ



こんにゃくスポンジは「Daiso」で安価に手に入ることから再び注目されています。



こちらのスポンジは赤ちゃんOKです。



こんにゃくタオルなんかもありますね。


食べてよし、洗って良しの万能保存食「凍みこんにゃく」ぜひ試してみてくださいね。


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こんにゃくの茎に見えるのは実は「葉」だった⁉こんにゃくの生態

こんにゃくはサトイモ科こんにゃく属の植物でこんにゃく芋から作られます。



こんにゃくはサトイモ科こんにゃく属の植物でこんにゃく芋から作られます。

こんにゃくいもは一般的な植物や芋類と違い、見た目もつくりも個性的な植物です。


今回はこんにゃくの生態について深堀していきます。


1年で1枚しか葉が出ない



こんにゃくの葉に見える緑色の部分は「小葉(しょうよう)」と言い、よく見ると小葉同士は完全に分かれていません。

1枚の葉に切り込みを入れたようになっていて、たくさんの葉から形成されているように見えますが、実は1枚の葉で出来ています

小葉の中心にある小さな小葉を「小葉柄」と言い、「葉柄(ようへい)」の先で3つの小葉柄にわかれ、さらにその先で1~2回分かれて小葉をたくさんつけます。

こんにゃくの葉を見る機会があれば是非細かなところまで見てくださいね。


葉が大きいと、土の中の芋も大きく育っています。

3年生の芋を植えると葉の高さは1~2m、開いた葉は直径2mほどに成長します。




★こんにゃくの葉は1枚の葉で出来ている。





茎に見えるのは実は「葉」




茎のようにまだらになっている部分が分かりますか?


「葉柄」と言います。茎のように見えますが、名前の通りこちらも「葉」の一部分になります。

こんにゃくの茎に当たる部分はこんにゃく芋の部分で、「球茎(きゅうけい)」と呼ばれています。


こんにゃくの葉が1枚から出来ている事や、茎に見える部分は葉の一部。と言った事実を知っている人はごく少数です。

なんとも不思議な植物ですね。




★茎に見えるのは実は「葉」の一部、茎はこんにゃく芋の部分。

⇒こんにゃく畑の葉の画像集はこちら



タネイモ・新イモ・生子(きご)





こんにゃく芋は春に植え秋に収穫しますが、植えた「タネイモ」は芽が出て葉が開き終わると養分を使い果たしてしぼんで無くなります。

8月ころにしぼんだタネイモの上に新しく、タネイモより大きな「新イモ」が成長します。

タネイモは1年に1個しか出来ないので数が増えることはありませんが、「吸枝(きゅうし)」という新イモから延びる地下茎が成長し「生子」となります。

3年生のタネイモを植えた場合、6個前後の生子が出来るそうです。



★タネイモから養分をもらい新イモが成長する。
★吸枝が成長して生子になる。


⇒こんにゃく芋・生子(きご)の画像集はこちら



こんにゃくの花はクサイ




こんにゃくの花を見たことはありますか?

こんにゃくの花を見れたあなたはラッキーです!

なぜなら、こんにゃくの花は4~5年に1度しか咲かないからです。


花芽のついたタネイモを春に植えると葉ではなく、不思議な花が咲きます。

花は大きいもので170cmほどまで成長する事があるそうですよ。


見た目が不思議な花ですが、においが強烈でよくハエが集まってきます。

こんにゃくの花を見かけた方は一度においを嗅いでみてはいかがでしょうか。



★こんにゃくの花は4~5年に1度しか咲かない
★こんにゃくのニオイはクサイ

⇒こんにゃくの花の画像集はこちら







こんにゃくの旬っていつ⁉Q&A|こんにゃくの文化について

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こんにゃくに「旬」があるのは知っていますか?

現在では1年中どこでも買うことが出来るので、旬って言ってもあまりピンときませんよね。

今回はこんにゃくの「旬」について、1年中食べられるようになった経緯を解説していきます。


こんにゃくの旬はいつ??



昔はこんにゃくはの生の芋をすりおろして作られていました。

こんにゃく芋は腐りやすく保存が難しかったため収穫できる秋にしかこんにゃくは食べられていませんでした。

秋以外の季節では凍みこんにゃくにして食べられていましたが、江戸時代になるとこんにゃく芋を乾燥させて製粉した粉(精粉)からこんにゃくは作られるようになりました。

⇒こんにゃくについて解説!こんにゃくの絵本はこちら


questionこんにゃくの旬はいつ??

⇒「こんにゃくの旬は秋」です。




大発見!こんにゃくを精粉にした凄い人!


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こんにゃくの産地と言えば「群馬県」ですが、江戸時代の後半ごろは「常陸の国/水戸藩(茨城県)」でこんにゃくの生産が盛んでした。

腐りやすく保存の難しいこんにゃく芋をなんとか保存しやすくできないかと奮起した人がいます。

常陸の国の農民「中島藤右衛門(なかじまとうえもん)」という人です。


中島藤右衛門はいろいろ考えた末に、こんにゃく芋を薄く切って乾燥させ保存、使うときに粉にしてこんにゃくを作る方法をあみだしました。

この発見は凄いことで、水戸藩のこんにゃくは全国区になり水戸藩の財政が潤います。


結果として桜田門外での水戸藩士の井伊大老襲撃の資金源となったとされています。

⇒桜田門外の変についてはこちら



questionこんにゃく精粉の方法を生み出した凄い人は??

⇒「中島藤右衛門(なかじまとうえもん)」です。






松尾芭蕉とこんにゃく


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俳人:松尾芭蕉はこんにゃくを好んで食べていたとされています

松尾芭蕉が生きた時代、こんにゃくはまだ精粉方法が発見されていなく、秋にしか食べられない旬な食べ物でした。


こんにゃくに関する作品

こんにゃくの さしみもすこし 梅の花

こんにゃくに けふは売りかつ 若菜かな

こんにゃくと 柿とうれしき 草の庵



その他の俳人もこんにゃくの句を詠んでいます。

■しぐるるや こんにゃく冷えて 臍の上 正岡子規

こんにゃくに 馬の踏み込む 狩場かな 巣兆

こんにゃくの さしみつくらむ 桃青忌 凡山


この頃から刺身こんにゃくが食べられていたことが分かりますね。



今回はこんにゃくの旬こんにゃく精粉を生み出した凄い人松尾芭蕉がこんにゃくを好んで食べていたことを解説しました。



⇒激うま刺身こんにゃくはこちら



「こんにゃくの生子(きご)」の画像10選|こんにゃくマニア

生子(きご)はこんにゃく芋の赤ちゃんです。

こんにゃく芋は多年草で3年かけて立派なこんにゃく芋に成長します。
































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「こんにゃく芋」の画像10選|こんにゃく好き

こんにゃく芋とは?



こんにゃく芋はサトイモ科多年草です。

春に畑に植え、秋に収穫しそれを3年繰り返したものがこんにゃく芋で、こんにゃくの原料となります。

⇒こんにゃく芋の赤ちゃん「生子(きご)」の画像集はこちら








































こんにゃく芋は群馬県では「こんにゃく玉」とも呼ばれています。

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